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2024/04/13 Q&A
目次
「宿河原〜尻手駅」ってどんなところ?
・主要沿線のJR南武線は、川崎市内の移動に便利
・武蔵小杉駅は、都内の主要ターミナル駅まで乗り換えなしでアクセス可能
・自然が多い多摩区、若いファミリー層が多い中原区など、街の特徴が顕著
・川崎市は転入数が転出数を上回り続けており、平均年齢が若い都市
宿河原駅〜尻手駅を結ぶJR南武線は、川崎市を東西に横断するように伸びており、市内の移動に欠かせない沿線です。
川崎市の中心都市である川崎駅まで一本で行けるのはもちろん、間に接続している各沿線を利用することで都心へのアクセスが容易となっています。
中でも、エリア内の中心駅である武蔵小杉駅は、4線が乗り入れている人気駅。
再開発が進められ、街自体が新しいのも特徴です。子育て世代向けの施設が駅周辺に集まっているので、ファミリー層に非常に住みやすいエリアとなっています。
生田緑地や二ヶ領用水が有名な自然豊かな多摩区、商業ビルが立ち並ぶ賑やかな高津区、再開発が進んできれいな街並みが広がる中原区など、エリアごとの特徴に変化があります。
住んでいる人々の特性も、場所によって変化があることが伺えます。
川崎市全体では、転入者が転出者を上回り続けており、平均年齢も全国と比較すると低めです。今後は全国的な傾向として人口減に向かっていきますが、川崎市においてはエリアの特性を含めると比較的緩やかであると見られます。
宿河原〜尻手エリアの主な路線は、「JR南武線」です。川崎駅〜立川駅まで、東西に長い川崎市を横断するように伸びています。
宿河原駅から尻手駅間の主要ターミナル駅は、「武蔵小杉駅」です。
JR南武線の他、「JR横須賀線」・「東急東横線」・「東急目黒線」が乗り入れており、都内の主要ターミナル駅へはもちろん、横浜駅へも乗り換えなしでアクセスできます。
次いで利便性が高い駅は、「武蔵溝ノ口駅」でしょう。「東急田園都市線」を利用することで、渋谷駅へ乗り換えなしで移動することができます。
以下に、「武蔵小杉駅」と「武蔵溝ノ口駅」から主要ターミナル駅までの所要時間を表します。
エリア外になりますが、「宿河原駅」・「鹿島田駅」・「尻手駅」は、それぞれ隣接する徒歩圏内の駅を利用することでアクセスの利便性が向上します。
■登戸駅
宿河原駅から徒歩約15分。「JR南武線」と「小田急線」が交差する駅。
■新川崎駅
鹿島田駅から徒歩約6分。「JR横須賀線」の停車駅。
■川崎駅
尻手駅から徒歩約15分。「JR京浜東北線」・「JR東海道本線」・「JR南武線」が乗り入れる駅。
川崎市は、東京都世田谷区と横浜市の間に位置する都市です。都心へのアクセスが良い一方で家賃相場が手頃なため、転入者数が転出者数を上回る状況が続いています。
エリアの中では、開発が進んで人気エリアとなった「武蔵小杉駅」の家賃相場が高めです。
これに対して、快速が停車しない「宿河原駅」と「尻手駅」は家賃相場が低め。利便性の高い駅が徒歩圏内にあることを加味すると、家賃を安く抑えたい層の需要は高いと言えます。
【単位:万円】
※ライフルホームズ2020年12月現在(駅徒歩10分以内賃貸物件の平均賃料を軸としています)
川崎市は7つの区からなる、政令指定都市です。昭和22年から一貫して人口は増え続けており、近年では武蔵小杉をはじめとする駅周辺の開発でさらに人気が上昇しています。
全国平均年齢の46.4歳に対して、川崎市の平均年齢は42.8歳。(平成27年度国勢調査より)比較的若い世代で構成される都市です。
<川崎市の人口推移(大正9年〜平成27年)>
川崎市は7つの区に分かれており、「宿河原〜尻手」エリアは「多摩区」・「高津区」・「中原区」・「幸区」にまたがったエリアです。
この中でも、武蔵小杉駅を有する中原区が、人口、人口増加率、人口密度で市内1位を誇っています。親族のみの世帯のうち、6歳未満の子がいる割合が最も高いのも中原区であり、若いファミリー層が中心となっていることがわかります。
一方で、15歳未満の人口が一番低く、単独世帯数が多いのは多摩区です。一人暮らしの働き世代が多い傾向が見て取れます。
<一般世帯平均人員と男女比>
<人口当たりの年齢構成比>
<世帯人員別一般世帯数の割合>
<配偶関係>
<住居の状況>
※平成27年国勢調査小地域集計川崎市、東京都を元に作成しました。
宿河原〜尻手エリア居住者層において特徴的な点は、「男性が多い」「働き世代の人口が多い」「ファミリー層がやや多い」「賃貸に住んでいる割合はやや高い」と言えます。
宿河原〜尻手エリアは4つの区をまたいでいるので、街の風景も特徴も変化に富んでいます。
宿河原駅のある多摩区は自然公園が多く、ゆったりとした街並みである一方で、商業ビルが立ち並ぶ武蔵溝ノ口駅や、下町情緒ある賑やかな商店街のある武蔵新城駅、ファミリー層向けのインフラが整った武蔵小杉駅が続きます。
南武線は、駅ごとに街の特徴が顕著にあらわれている沿線だといえるでしょう。
<ショッピング>
・宿河原駅
駅から南側へ出ると、コンビニやドラッグストアが点々とあり、3分ほど歩いたところに大型スーパーのビッグエーがあります。非常に安い品揃えの上に、営業時間が夜中の3時までと非常に便利なスーパーです。
・武蔵溝ノ口駅
駅を出るとペデストリアンデッキが続いており、北口に大型商業ビルのマルイとノクティがあります。北口を降りると、カフェや飲食店、ゲームセンター、100円ショップ、ドンキホーテなどが並ぶポレポレ通りに出ます。買い物にはまず困らない賑やかな駅です。
▲毎年、冬の期間中に開催される駅北口のイルミネーション。多くの人が訪れます。
・武蔵新城駅
北口と南口にそれぞれ商店街が広がっていますが、商店数が多く、より賑わっているのは南口です。おなじみの飲食チェーン店はもちろん、昔ながらの商店がいくつも並んでおり、歩いているだけで楽しめるスポットです。
北口には、大型スーパーの西友があり、食料品売り場は便利な24時間営業となっています。
▲下町の雰囲気が漂う賑やかな商店街。生活に必要なものはここでほぼ揃えることができます。
・武蔵小杉駅
駅から直結したショッピング施設、東急スクエアとららテラスが非常に便利です。食料品はもちろん、ファッション、生活雑貨など、おしゃれな商品の品揃えが豊富。いくつかのクリニックが入った、クリニックモールや学童保育があるのもファミリー層にはうれしいポイントです。
駅から徒歩5分ほどにある巨大商業施設のグランツリー武蔵小杉には、日本最大級の屋上庭園があり、施設内には認可保育園も完備。
それぞれの施設が、子育てしやすいエリアとしての機能を兼ね備えています。
▲東急スクエアの5階には中原図書館も併設。駅周辺の施設が充実しているので生活利便性は非常に高いです!
・鹿島田駅
鹿島田駅と徒歩6分ほどに隣接している新川崎駅の間には、商業施設の新川崎スクエアがあります。カフェを始めとする飲食店や、スーパー、100円ショップ、スポーツジム、保育園などが入った施設です。
その他、大型スーパーとしては、駅東口からすぐには夜の1時まで営業しているマルエツや、夜11時まで営業している新川崎駅近くの京急ストアなどが便利でしょう。
▲24時間の駐車場と駐輪場が完備されているので、スーパーでのまとめ買いの際にも使いやすい施設です。
・尻手駅
尻手駅は、川崎駅から徒歩15分ほどと近い距離関係にあります。そのため、買い物の際には商業施設が充実している川崎駅に出る、という選択肢があるのが最大の強みでしょう。
▲駅近くのサミットストアは、夜の12時まで営業しているので尻手駅周辺では一番利用しやすいスーパーです。
<自然環境>
・二ヶ領用水 宿河原堰桜並木
多摩川を水源として、多摩区から幸区まで流れる用水路。宿河原駅の南口から出て3分ほど歩くと、歩道が整備された桜並木が並ぶ二ヶ領用水にたどり着きます。
▲春には満開の桜が咲き誇り、多くの人々が訪れます。桜祭りも開催しています。
・生田緑地ばら苑
宿河原駅から徒歩約24分。毎年バラの開花時期に合わせて春と秋に一般公開されています。季節で異なる数百種類のバラを楽しむことができます。
・多摩川
神奈川県と東京都の間を流れる一級河川。東京周辺の河川としては、比較的護岸化されずに自然が残されているのが特徴です。多くの人々が自然に親しむために訪れるスポットとなっています。
宿河原駅からは徒歩10分ほどで多摩川に出られます。サイクリングやジョギングに適した道が舗装されており、週末には運動を楽しむ人々で賑わいます。
▲宿河原駅から近い多摩川付近には、多摩川の歴史や水生生物の学習ができる二ヶ領せせらぎ館があります。
・江川せせらぎ遊歩道
武蔵新城駅南口から徒歩約5分。全長2.4kmに及ぶ小川が流れる遊歩道です。8つのゾーンに分かれており、それぞれ違った植栽を楽しむことができます。
▲桜のプロムナードゾーンでは、桜の季節に河津桜の美しい姿が見られます。
・夢見が丘動物公園
鹿島田駅から徒歩約14分。およそ40種類以上の動物たちを見ることができる無料の動物公園です。年中無休、朝9時から夕方4時まで開園しています。
▲無料ですが小型動物がたくさん見られて、近くには広々とした公園もあります。幼稚園の遠足や家族連れで賑わうスポットです。
<文化施設>
・藤子・F・不二雄ミュージアム
宿河原駅から徒歩約14分。ドラえもんを中心とした、藤子・F・不二雄の漫画原画約5万点が公開されています。入場チケットは事前予約制。
▲駅からミュージアムまでの道には、漫画のキャラクターがデザインされた目印を随所に見つけることができます。
<スポーツ施設>
・等々力陸上競技場
武蔵小杉駅から徒歩約18分。サッカーチームの川崎フロンターレの本拠地として有名なスタジアムです。武蔵小杉駅からは直行バスが出ており、試合日には満員の観客で盛り上がります。
▲フロンターレの試合がある日には、スタジアム周辺で子供向けイベントも開催されます。
・とどろきアリーナ
等々力陸上競技場と同じく、等々力緑地内にある屋内スポーツ施設。バレーボールやバスケットボールのリーグ戦会場にもなっており、開催日には多くの人々が観戦に訪れます。
▲川崎市民であれば格安で利用できるスポーツジムも完備されています。
▲広大な等々力緑地内には、子供が遊べる遊具も用意されています。
<神社仏閣>
・常楽寺(マンガ寺)
等々力緑地のほど近くにある広い敷地を持つ寺社。本堂の中の襖や壁に、たくさんの漫画絵が描かれています。川崎市の重要史跡に指定される由緒正しいお寺です。
▲本堂の中を見学するには事前予約が必要です。当時の世相を風刺する漫画絵など、貴重な作品を見ることができます。
▲同じ境内の中には、春日神社が建っています。周囲は背の高い常緑樹に囲まれており、市の保護樹林に指定されています。
<病院>
エリア周辺にある総合病院・大病院は、以下のようになります。
・川崎市立多摩病院(宿河原駅徒歩約13分)
・総合高津中央病院(武蔵溝ノ口駅徒歩約10分)
・京浜総合病院(武蔵新城駅徒歩約3分)
・日本医科大学武蔵小杉病院(武蔵小杉駅徒歩約3分)
・関東労災病院(武蔵小杉駅徒歩約13分)
・鹿島田病院(鹿島田駅徒歩約4分)
・汐田総合病院(尻手駅徒歩約9分)
・川崎幸病院(尻手駅徒歩約12分)
<行政>
・行政サービス
武蔵小杉駅と武蔵溝ノ口駅は、駅内に行政手続きが行える出張所が開設されています。平日だけでなく土日も開いているため非常に便利です。(祝日は休所日)
・警察署
エリア周辺にある警察署は以下のようになります。
高津警察署(武蔵溝ノ口駅徒歩約10分)
中原警察署(武蔵小杉駅徒歩約3分)
幸警察署(尻手駅徒歩約8分)
中心駅となる武蔵小杉駅が目立ちますが、今回ご紹介したエリアの駅はそれぞれ特徴があって、住居需要が高いエリアです。
自然の中でのんびりと子育てしたい層であれば、宿河原駅のある多摩区。
繁華街の利便性とアクセスの良さを重視する層であれば、溝の口駅のある高津区。住環境とアクセスを兼ね備えた場所で子育てがしたい層であれば、武蔵小杉駅のある中原区など、それぞれ違った魅力を持っているエリアです。
東京都と横浜市の間に立地している特性から、今後も需要は落ちることなく推移していくと見られています。
【筆者:(株)ワイズアカデミー】
2020.12.27掲載記事
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